speelplaats / 現代建築家コンセプト・シリーズ II-2

#uncharted / Ryoko Iwase / 岩瀬諒子 — 建築+土木+ランドスケープ

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はじめに・著者と8つのテーマ

はじめに

「堤防」「公園」「遊び場」「学童」「屋外劇場」「動物園」「道路」「トイレ」──。

取り組んできたプロジェクトを改めて並べてみると、ひと昔前は「建築作品」未満に分類されるような、半端で、見慣れない取り合わせに感じられるかもしれない。繰り返されるこうした状況も、最初は偶然に見えていたものの、これだけ続くと少し必然のように思えてきた。建築をめぐるさまざまなスキームが転換期を迎え、多様化する社会においては、プロジェクトへの向き合い方そのものから考える機会は増えてきたし、本来そうあるべきなのかと思えるようになってきた。

本書のタイトルでもある「uncharted」は「地図にない」という意味をもち、#=タグ付けされたもの、un=否定、charted=指針、によって「指針のない設計」というジャンルを総称するのにぴったりだと思えた。

堤防、公園、動物などがひと続きになったstudio IWASEのドローイング
岩瀬諒子のポートレート

岩瀬諒子 / Ryoko Iwase

1984年新潟県生まれ。京都大学工学部卒業。同大学大学院研究科修了。EM2N Architects(スイス)、隈研吾建築都市設計事務所を経て、2013年大阪府主催設計コンペ最優秀賞受賞を機に、岩瀬諒子設計事務所を設立。当該作品を堤防のリノベーション《トコトコダンダン》として2017年に発表。建築空間、土木インフラやパブリックスペースのデザインまで、領域横断的に設計活動を行う。

1章

教材としての「堤防」

#堤防 #公共空間 #プログラム #現場 #土木 #来歴 #水辺

地面の下の根入れが7mほどあると聞いて、「堤防だ!」とピンときた「古い堤防が発掘」されたのだ

2章

「区分」することの意味

#プログラム #現場 #土木 #運搬

「自宅前にトイレを置くのだけはやめてほしい」という声が相次ぎ、トイレ建築の押し付け合いという現実を突きつけられた

街に開かれた緩やかな緑の丘。満寿美公園の全景
© Polar Design

3章

モノマテリアルのもつ大らかさと多様性

#シェアアトリエ #土木 #インテリア

明石海峡大橋のような大スパン構造を支える素材をインテリアに使ったら

4章

「解体」から学ぶこと

#展示 #運搬 #マテリアル #アップサイクル #単位 #来歴 #時間

© Jan Vranovský

解体と同時に検討していかなければならなかったのもスリリングな体験だった

樹木のあいだに移築された部材が立ち上がる、ヴェネチア日本館の展示
© Musashi Makiyama

5章

忘れられがちな建設をとりまく「運搬」

#実験 #マテリアル #自主施工 #運搬 #時間

© Yasushi Ichikawa

4週間の週末のイベントのためだけに、その後大量の資材ゴミを出すのはどうなんだろう

6章

工業製品の「オーダーメイド」と「既製品」の賛否

#オーダーメイド #生産

© Anna Nagai

インターロッキングブロックについて「既製品を使うのは偽物的な態度だ」と言われたことがある

7章

研究のように「仮説」「実験」「設計」を行き来する

#実験 #アップサイクル #子ども #地形

© Studio Xingham

「誰もやったことがないから実験してみないとわからないよ」と言われ、正解があるかのように聞いた自分が恥ずかしくなった

8章

「動物園」と人の関係をリニューアルする

#動物 #土木 #実験 #プログラム

© Polar Design

柵のない環境で大きな動物に出くわした瞬間、さすがに身体がすくみ、息をのんだのを覚えている

緑の地にオレンジ色のグラフィックと青い文字が入った書籍の表紙
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岩瀬諒子

#uncharted

建築+土木+ランドスケープ

現代建築家コンセプト・シリーズ II-2

定価:2,640円(税込)
判型:A5版
頁数:136頁
言語:日本語

著者
岩瀬諒子
発行所
株式会社スペルプラーツ
企画・編集・制作
株式会社スペルプラーツ(飯尾次郎)
アートディレクション
岡﨑真理子(REFLECTA, Inc.)
デザイン
倉品美沙(REFLECTA, Inc.)
編集協力
西里正敏(西里正敏設計事務所)
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